ブリュッセルってどんなところ?住みやすさは?

ベルギー生活

私が少し前まで住んでいたベルギーの首都かつ最大の都市であるブリュッセルについて、住んでいた人の視点から住みやすさをご紹介します。

結論から言うと、海外に住むのが初めての人にとっても住みやすい街です!

どんなところが住みやすくて気に入っていたかをご紹介する前に、まずはベルギーとブリュッセルのことを改めて調べてみました。

ベルギーってどんな国?

ベルギーはヨーロッパにある小さな国です。

チョコレートやビール、最近ではサッカーなどでのキーワードでピンと来る方もいらっしゃるのでは?

地図で見ると北はオランダ西はドイツ、南はフランスに囲まれていて、東側は海(大西洋)を挟んでイギリスと向かい合っています。

人口は約1150万人で、東京都(約1400万人)と近いです。

面積は30,528km2で、日本の約12分の1。

公用語はフランス語、オランダ語(フラマン語)、ドイツ語の3つ。

有名な都市としてブリュッセル、アントワープ(アントウェルペン)、ブルージュ(ブルッヘ)、ゲント(ヘント)などがあります。

※()の中はオランダ語での読み方です。日本ではフランス語の名前で知られていますが、オランダ語圏の都市ですので現地ではオランダ語の読み方の方が通じやすいです。

ブリュッセルってどんなところ?

人口は約116万人(ベルギー全体の人口の10分の1)、面積は161km2

19の区に分かれています。

観光名所としてはフランスの文豪ヴィクトル・ユゴーが「世界で一番豪華な広場」と褒め称えたグラン・プラス、「世界3大がっかり」の一つとも言われる、小便小僧の像が有名です。

ちなみにブリュッセルと名のつくのはブリュッセル首都圏地域とブリュッセル市、それからブリュッセル区の3つがあるのですが、一般的にはブリュッセル首都圏のことを指します。

このことについては、いずれ別の記事で紹介したいと思います。

私のブリュッセルお気に入りポイント

  1. 外国人であることを必要以上に意識しなくて済む(疎外感を感じることが少ない)
  2. フランス語が話せなくても大丈夫!人が優しい(でも話せるともっと楽しそう)
  3. 緑が多くて住環境が良い!
  4. 日本人が多く住んでいる街なので、日本食材なども手に入りやすい
  5. 都会なので買い物や遊びにも便利!交通アクセスも良い

外国人であることを必要以上に意識しなくて済む(疎外感を感じることが少ない)

ブリュッセルですが、実はベルギーの首都であるのと当時にEU(欧州連合)の首都という顔もあります。

地理的にヨーロッパのちょうど真ん中あたりに位置することもあり、国際機関の本部がたくさん置かれています。

そのためか、ブリュッセルにはベルギー人以外の外国人がたくさん住んでいます(もちろん私もその一人です!)

外国人がたくさん住んでいるというとネガティブなイメージを持たれることもあるかと思いますが、ブリュッセルの場合はポジティブなポイントになります。

それは、自分が外国人であるということを(そんなに)意識しなくていいということ!

まずシンプルに、日常的にイスラム系の方、アジア系の方などヨーロッパ系の人種以外の方を多く見かけるので、自分も必要以上に目立ちません。

それどころか、場所によっては住民の9割近くが外国人という区も。

海外でときどきあるようにアジア人ということでジロジロ見られたり、嫌なことを言われたりという経験が今の所まったくないですし、周りでも聞いたことがないです。

ただしブリュッセルの中心部など観光客の多いところでは詐欺的な客引きやスリなどもいるという話を聞きますので、慣れてきても気を抜きすぎることには注意が必要ですね。

フランス語が話せなくても大丈夫!人が優しい

フランスでは英語が話せるフランス人でも、旅行者にたいしては話せないふりをするという話を聞いたことがありますか?

現在ではそんな意地悪をされることは少ないと思いますが、大都市であっても現地の言葉しか通じなくて旅行者などが困った経験をすることはまだ多くあります。

でもブリュッセルではもともと外国人が多いので、お店の人や役所の人がフランス語が話せない人に慣れていることが多いんですね(もちろん100%ではありませんが・・・)

そしてもう一つ理由があります。

それは、実はベルギーの公用語は一つではないということ。

ベルギーは北部と南部でオランダ語圏(フラマン語圏)、フランス語圏に分かれているので、同じベルギー人であっても言葉が通じないということがあるんです。

なのではじめから、自分の話す言語が通じない人に優しいんですね!

ちなみにブリュッセルは地理的にはオランダ語圏に近いのですが、住民の90%近くがフランス語を話すそうです。

緑が多くて住環境が良い!

ブリュッセルはヨーロッパの中では都会の部類に入りますが、それでも街中に広い公園が多いです。それどころか、森もあります。

なんとブリュッセル首都圏地域の面積161km2のうち、約30km2が森林地域だそうです。

住むエリアにもよりますが、だいたい徒歩30分圏内に広い公園(湖などもあるような公園)や森があるので、ジョギングやサイクリングを趣味にしている方をたくさん見かけましたよ。

晴れた休日は芝生の上がピクニックの家族でいっぱいになることもありました。

日本人が多く住んでいる街なので、日本食材なども手に入りやすい

外務省の調べによると、2019年10月時点でベルギーには6074人の日本人が住んでいるのだそうです。

その多くが最大の都市であるブリュッセルに住んでいると考えられます。

そのため日本人向けのサービス、特に食材店は充実しています。

日本人向けの食材店(日本食材を主に扱う店)やアジア系食材店(中国や韓国などの食材がメインだけれども日本食も買える店)は大きいところでは5店舗ほど。

お米や醤油などはもちろん、お菓子など「こんなものも買えるの?」というものまで大抵のものが揃います。

お値段は日本で買うのと比べるとお高めになるので私は普段は現地のスーパーで買い物をしていましたが、たまに行くとテンションが上がってしまいましたね!(買いすぎ注意です)

洋食に飽きたとき、日本の味が恋しくなったときの強い味方でした!

(ほどよく)都会なので買い物や遊びにも便利!交通アクセスも良い

ベルギー最大の都市であるブリュッセルには買い物や美術館、劇場など生活を楽しむのに必要なものは一通り揃っています。

例えば市内にはユニクロが2店舗あるので、日本と同じ服を買うことも可能です。

高級ブランドショップが集まるルイーズと呼ばれるエリアに行けば著名なブランドはだいたい路面店を出しています。

その他にも王立の美術館やオペラなどが上演される劇場などもあるので退屈することはないでしょう。

とはいえ、人口100万人程度の都市なので東京やロンドン、パリのような大都会ほど刺激的なわけではありません。

そんなときはロンドンやパリへ遊びに行ってしまえばいいのです!

実はブリュッセルは近隣の国へのアクセスがすごく良いのです。

タリスと呼ばれる、新幹線のような高速列車を使えばパリまでは片道約1時間20分、ロンドンへは約2時間です。

十分、日帰り旅行ができる時間ですね(実際、私は2回ほど日帰りでパリへ行きました)

普段はこぢんまりしたブリュッセルで心地よく過ごし、時々週末を賑やかなパリで過ごす、なんて生活もブリュッセルにいれば可能です!

まとめ

ブリュッセルは海外らしい生活を楽しみながら、日本の慣れたものもすぐ手に入る、いいとこ取りができる街だと思います。

ブリュッセルに現在住んでらっしゃる方、これから住むという方、旅行や移住先として興味がある方のご参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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