ランサーズやクラウドワークスでプロジェクトに提案しようとするときに大事なのがクライアント選びです。失敗談も含めて初心者にもおすすめの良いクライアントの見極め方を紹介します。
クライアントでチェックすべきことは3つ
- クライアントの評価が☆4.8以上
- 発注実績が100件以上
- プロジェクトの内容文を読み、一緒に働きたいと思うか
プロジェクトに提案するときは必ずどのようなクライアントさんが発注しているのか確認した方がいいです。
残念ながら言い方は悪いですが初心者から搾取するようなクライアントさんや、信用できないような対応をするクライアントさんがいるのは事実です。ここでは新しくランサーズなどのクラウドソーシングサイトに登録した人がなるべく不快な思いや無駄な時間を使うことなく、良いクライアントさんと出会えるようにクライアントさん選びのポイントをお伝えします。
ここから上に挙げた3点を詳しく説明します。なお私はランサーズとクラウドワークスの両方に登録していますが、メインで使っているのはランサーズなのでそちらを例に説明します。ポイントはクラウドワークスもランサーズも一緒なのでクラウドワークスがメインの人は適宜読み替えてください。
クライアント評価は絶対確認。評価コメントは読み込んで
ランサーズ、クラウドワークスともに発注者であるクライアントさんの評価は必ず確認します。
私は総合評価が☆4.8以上のクライアントさんに提案するようにしています。☆4.8というと高いように感じるかもしれませんが、受注者であるランサー(ワーカー)の立場からすると特に問題がない限り☆5をつけるのが普通です。
よって過去の評価コメントにザーッと目を通して、☆5ではない評価を探します。ランサーズではプロジェクトを募集したのちに当選者を決めないで一定の期間が過ぎてしまうと強制的に☆1がつくシステムなので、「選定期限を過ぎても当選者を決めませんでした」で☆1の場合はセーフです。
ポイントは過去にランサー(ワーカー)とトラブルがあったと推測されるような内容のコメントがないかどうかです。そういったコメントが1つの場合は要注意、複数なら見送りです。評価コメントで見られるのはあくまでランサー(ワーカー)側の意見なので、「これはクライアントに非はなかったのかも」と思われるときもありますが、何度もトラブルがあるようならコミュニケーションの取り方に少し問題があるクライアントさんなのかもしれませんね。
発注実績からシステム慣れしているクライアントさんを探す

続いて発注実績を見ます。最初のうちはできれば100以上発注しているクライアントさんがいいと思います。発注実績がないとそもそも他の人からの評価が見られないこともありますが、もう一の理由はこちらがまだシステムに不慣れなうちはシステム慣れしている人と働く方がいいと考えるからです。
発注実績の少ないクライアントさんに提案して失敗…
実は私自身、発注実績が3件程度のクライアントさんに提案して失敗した苦い経験があります。そのときはライティングではなく出品代行の案件だったのですが、トライアルの分の報酬を払ってもらえなかったのです。
そのクライアントさんからは私が提案した直後に「トライアルをしましょう」と連絡があり、承諾したところメッセージ上で5件の作業を依頼されました。本来であればトライアルであっても仮払いの前に作業をするのは規約違反になるのですが、当時の私は知らなかったので作業をしてしまいました。
作業をしたものを提出し、これで契約かなと期待していたところ、連絡がきたのは作業したものに対する指摘・修正依頼だけ。変だと思ったのでトライアルの分の報酬を支払ってもらえるのか・契約する意思があるのか確認のメッセージを送りました。
すると「契約するしトライアルの分も払う」と返事が。それならすぐに契約のオファーが来るかと待っていたのですが翌日も翌々日もオファーが来ませんでした。もう一度催促しても良かったのかもしれませんが、その時点で今後の対応に不安を感じていたのでこちらから辞退すると連絡をしました。
このときは出品代行のお仕事だったので、5件で一時間程度の作業時間、報酬は数百円と諦めがつくレベルだったのが救いでした。でももしこれが何時間も時間をかけて準備したテストライティングだったら?ショックが大きいですよね。
自分の身は自分で守る
今にして思うと、もしかするとこのクライアントさんは契約しないでトライアルをさせてはいけないことを知らなかったのかもしれません。私も当時は知らなかったので5件作業をしてしまいました。契約なしに、もしくは報酬なしトライアルやテストライティングをしてはいけないという規約や、作業スタートはクライアントさんの仮払いを確認してからという最低限の手順を知っておくことは自分の身を守ることになりますが、知っていたとしても登録したての身でそれをクライアントさんに直接指摘するのは気が引けますよね…
発注実績が多く、評価が高いクライアントさんならこういったトラブルは回避できる可能性が高いでしょう。
結局は一緒に仕事がしたいと思うかどうか
3つ目は他の2つに比べて感覚的な話になります。
ネット上のやり取りで顔を合わせることがないからこそ、お互いに気持ちよくお仕事ができるかどうかというのは大切だと思っています。
たとえば自覚なくキツイものの言い方をする人と何度もメッセージのやり取りをするのは気がすすまないですよね。会ったことがあれば実際には悪い人ではないとわかるかもしれませんが、クラウドソーシングはネットで完結することがウリの1つです。基本的にはメッセージのやり取りがすべてです。
クライアントさんがどんな人なのか、どうやったら知ることができるのか?たとえばプロジェクトの紹介文からわかります。
- 〜はダメです、〜は却下します
- 最低限の社会人としての常識がある人を希望します
1つ目はクライアントさんが設けたルールを守らないといけないのは当然ですが、「ダメです、却下します」という言い方をする人はなんだかやたらと厳しそうに感じますね。修正の余地もなく受け取ってもらえなかったら(≒報酬を払わないと言われたら)どうしようと心配になってしまいます。
2つ目はクライアントさんが過去に常識のない人とやり取りをして嫌な思いをしたのかもしれません。ただ、そもそも社会人としての常識が何かは人によって解釈が違います。
私は会社勤めの経験がありますが、このクライアントさんが考える常識を持ち合わせているかどうかはわかりません。ここでお互いに常識だと思っていることが違うと、のちのちトラブルになる可能性があります。
何か作業するたびに報告するのが常識だと考える人と、いちいち連絡するのはわずらわしいから最後にまとめて一度だけ報告するのが常識だと考える人が一緒に仕事をすることになったら。お互いに相手を常識がないと考えるかもしれません。
逆に私が考える一緒に働きやすいクライアントさんのプロジェクトの紹介文は
- てにをはが変でない、読みやすい日本語
- ランサー(ワーカー)に求める条件が具体的
先ほどの例で言うと「社会人としての常識のある人」ではなく「納期は厳守してください/こまめな報告・連絡・相談ができる人を希望します」という感じですね。似たような内容ですが言い方で随分印象が違いますね。
1つ目のポイント「評価を確認」とも関連しますが、「初めてでしたがしっかりサポートしていただきました」「丁寧で信頼できるクライアントさんです」などのコメントをもらっていると、働きやすいクライアントさんである可能性が高いです。
感覚的な話なので最初のうちはわかりにくいかもしれません。何件かプロジェクトの紹介文を読むときっと見えてくるものがあると思います!
まとめ
ランサーズやクラウドワークスでのクライアント選びのポイントを3つ紹介しました。
プロジェクトに提案し、クライアントさんに採用されるとさっそくメッセージでのやり取りが始まります。サイトに登録したばかりで働く側がシステムに慣れていないと、クライアントさんの言うことの何が普通で何が変なのかわからないですよね。
クラウドソーシング初心者の人ができるだけ不快な思いや、仕事につながらないやり取りに余計な時間を使わなくて済むようにこの記事のクライアント選びのポイントを参考にしてもらえたら嬉しいです。
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