ベルギー生まれの双子の妊娠から海外での出産までの記録です。今回は毎週健診を受けるようになった9ヶ月目〜双子を自然分娩で出産する前日までの記録です。
妊娠9ヶ月目(32週〜35週)
妊娠9ヶ月目に入り、ここから毎週健診となりました!双子なのに健診の数が少ない〜と言っていた日はどこへやら。おなかが大きくなってからの病院への移動は大変な面もありましたが、ほとんど家に引きこもって生活していたので良い気分転換にもなりました。
33週:9回目の健診
兄 | 弟 | |
体重 | 1801g | 1692g |
2週間ぶりの健診です。先生からは順調だけど、子宮頸管が少しずつ短くなっているので来週から毎週健診しましょう!と言われました。この時点で子宮頸管は3cm弱でした。
双子の体重差が100g程度と、体重の約5%くらいまで縮まってきたのが嬉しかったです。
33週:出産に備えてキネ(理学療法)に通い始める
産婦人科医に処方箋を書いてもらい、キネに通い始めました。
キネとはフランス語でkinésitherapie(キネジテラピー、略してキネ)、日本語では理学療法のことです。
理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・回復、日常生活動作の改善を図り、生活の質の向上をめざす治療法です。
ブリュッセルライフコンシェルジュ/キネとは? より引用
ベルギーでは産前産後にキネに通うのが一般的なようで、キネの診療費のほとんどが保険で払い戻されます。産前のキネの内容は
- 陣痛がきたときに痛みを逃しつつお産を進めるための運動法
- 分娩の際の呼吸法
- いきみ方の練習
など。本来は産前に6回・産後にも6回通うようですが、私は始めるのが遅かったので35週まで3回通いました。(産後は余裕がなく通えませんでした)
1回45分、マンツーマンでバランスボールやポールを使った陣痛の痛みの逃し方、呼吸方法などを教えてもらい、先生に見てもらいながら練習しました。
大きなおなかを抱えてふうふう言いながら3回通ったのですが…結果的に破水から始まったので病院に着くなり分娩台に寝かされ、キネで教えてもらった知識はまったく使えませんでした(涙)
34週:10回目の健診

兄 | 弟 | |
体重 | 2004g | 1904g |
子宮頸管の長さは先週の検診時とほぼ変わらず。双子の体重が2000gを超えました!
双子の体重の増え方に不安が生まれた/低体重ならNICUの可能性
これまで二人の体重差ばかり気にしていたのですが、この頃から双子が低出生体重児(出生時の体重が2500g未満)となるのではないかと心配になり始めました。双子がいる知り合いがたまたま、双子の出生体重が2400g〜2600gくらいの人ばかりだったのでてっきり自分も大丈夫だと思っていたのですが、ここに来て不安になります。
産婦人科医の先生からも出生体重次第ではNICUに入る可能性があることを説明されました。具体的に体重が何g以下だったらNICUなのかという基準は「体重だけでなく複合的に判断するから」と教えてもらえませんでしたが、先生は「産後しばらく入院すればその間(看護師さんに面倒見てもらえて)体休めるから悪くないよ」と楽観的でした。(そのときはとんでもない、と思いましたが、双子が生まれてから先生の言う通りだったと思うようになります)
NST(ノンストレステスト)を週2回受けるようになった
先生の指示で週に2回、健診とは別に赤ちゃんが元気かどうかを調べるNST(ノンストレステスト)を受けるようになりました。何度か「子宮が収縮しているみたいだけど大丈夫?」と聞かれたことがあったのですが、この頃には少し体を動かすだけでおなかが張るのが当たり前になっていたので自分では特になんとも思っていませんでした。NSTの最中の子宮収縮も特に危険なものではないと毎回言われていたので、これを出産まで週に2回ずつやるのは退屈だなと思ったこともありました(汗)
面倒だと思う反面、健診と合わせて週に3回双子たちの様子を見てもらえるのは心強かったです。
35週:11回目の健診
兄 | 弟 | |
体重 | 2218g | 2063g |
子宮頸管は2.4cm程度まで縮まってきました。先生には「来週も予約いれておくけど、会えるかな〜?その前に生まれちゃったらキャンセルしておくからね!」と言われました(笑)
双子にはなんとか正産期である37週まで、おなかの中でもう少し体重を増やしてほしい!と祈る日々です。
妊娠10ヶ月目(36週〜)
36週:12回目の健診
兄 | 弟 | |
体重 | 2265g | 2201g |
大きなトラブルなく妊娠10ヶ月目を迎えることができました。
先週と比べて弟の方は体重が150gほど増えましたが、兄はほとんど変わらず。胎動の感じからもなんとなく、おなかの中が狭くて動きづらそうにしているのを感じるようになりました。正産期まであと数日なのでそれまでもってほしいと願う毎日でしたが…
出産当日編に続きます。
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